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zoom RSS 郷土料理の研究書というのも世の中にはあって

<<   作成日時 : 2008/01/14 00:03   >>

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  ローズマリーさんところの記事をみて、ああそういえば以前地元の図書館に、日本全国の郷土料理について書いた本があったなあ、というのを思い出しました。

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  日本の食生活全集 (32)島根の食事 @農文協。
 島根といえば、松江のお茶席和菓子にぼてぼて茶、宍道湖の蜆、出雲蕎麦というのがメジャーどころでしょうが、さすがに農協出版部門のシリーズ本だけあって、宍道湖・中海エリアから始まって、出雲平野に奥出雲、石見に近い江の川流域、石見山間部、津和野や隠岐までちゃんと網羅してます。
 「なまこ膾」ですが、これに出てきたのは隠岐の別名「砂おろし」というもの。まぁナマコですから海辺だとよくとれるのかもしれません。「(ぶりの)煮膾」はこの本だと「鱸の内臓」で作るのと、あまさぎバージョンとあるようです。アマサギはあぶり干ししたのを混ぜるようですけど。
 
 ちなみにあれれと思ったのが、「漆のもの」に載せた本で能登にも魚の内臓(それこそブリだったかも)を使った煮膾が郷土料理として載っていたこと。海流とか距離とか移動して知識の伝播とか、いろいろ興味深いですね。なにしろ金沢の特産だと思っていた「そうめん南瓜」と同じ「糸南瓜」が隠岐でも郷土食として酢の物になってましたから。

 共通の食材として載ってたのが「塩くじら」。文字通り鯨肉が塩漬けになって保存食になっていて、中海、出雲、石見ですな。専ら脂身を塩抜きして調理してたようです。全国で鯨はどんだけ生の食材でどんだけ保存食材だったか、興味ありますね。捕鯨で揉めてるからこそ。

 隠岐は鯨でなくても目の前の海で獲れてる魚を塩蔵して保存食に。山間部は塩蔵だけじゃなく、糠粉と塩を混ぜたもので漬けたりしてたようです。魚のぬか漬けは鰊のは食べたことありますが、やはりいろんな魚でやれるもんなんですね。

 意外なものを食べてるのが山間部。
 イナゴとかハチノコとかを奥出雲では食べていたようです。鯉とか鮒とか兎とかも獲ってたし芋や豆も栽培してたようですけど、信州と気候や土地柄が似てるんですかね。
 まぁ本がでたのが1991年ですから昭和と平成の境目、聞き書き執筆者の大半が大正年間に生まれた人だから、今となってはそれこそ「幻の郷土料理」になってるものも多いかもしれません。

 しかしその中で一番異色を放ってるのが津和野です。山口の文化圏に近いんでしょうか。周囲も食糧自給より商品作物作っていたのか、食べ物が全然違うんですよね.....

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
農文協がそんな本出してたんですね。
それって全都道府県バージョンがあるんですか?
郷土料理はいつまでも変わらずに受け継がれていってもらいたいですね。
いろいろな地方に行って郷土料理をいただくのは本当に楽しみです。
ところでまるふうさんはこっちのほうもお詳しいようですね。
キタトマ
2008/01/17 20:11
どうだったかなあ、とうちの区の図書館で検索したら索引含めて全51巻、今は全50巻分になってて、さらに農文協のサイト見たらCD-ROM1枚に集約されたら12万円するんだそうです。笑うしかないですな(^^;
いちおう47都道府県+アイヌの郷土食(民族食?)+調理法とか2巻で50巻という内訳ですね。
>こっちのほうも詳しい
 こっち......って本のほうですか?
 いやぁ、たまたま図書館のバイトを2館やってただいま3館目なんですけどね。全部地元の図書館なんですけど本棚整理してると売れ筋とか関係なく普段首突っ込まないジャンルにも行きますので(笑)。
 ところで農文協の図書館が練馬にあるというのはすごい発見でした......
まるふう@管理人
2008/01/17 20:50
えー農文協の図書館なんてあるんですか!
ビックリ!!
農文協のネット上でバーチャルな農業関係の図書館って言いますか「ルーラル図書館」とかネーミングだったと思いますが、
うちは農文協の業界紙「農家の友」って雑誌取ってた関係で、その会員になれなれって農文協うるさかったんです。
あんまりうざったかったので「農家の友」の雑誌を取る事自体辞めてしまいました。
そんなこんなで農文協はあんまり良くは思ってなかったりします。
キタトマ
2008/01/19 23:48

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